一樹がヌルヌルになった指示棒の先端を見て口角を上げたかと思えば、次の瞬間、人差し指でそこを撫でるように触れた。粘液に包まれたプラスチックの塊。その上に一樹の指が遠慮なしに擦られて、くちゅ、くちゅ、と控えめな水音が鳴っている。こんなに濡らしたお前は淫乱だ、と見せつけられている気がして恥ずかしくなってくる。
「じゃあ、愛液がどんなものか、調べてもいいよね?」
言うなり、一樹は先端にべっとりとついた粘液を人差し指の先で掬って、鼻先に近づける。調べる、その意味を理解したときには既に遅く、一樹を止めようと伸ばした手は空を切る。その間に、一樹の鼻はヒクヒクと動き、私の匂いを鼻腔の奥に溜め込むかのように何度も何度も鼻を動かしていた。
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