「あぁん…っ、我慢…できない…っ!」
「あ…っ、んん…っ!」
もう少しフェラチオも楽しみたかったけれど、私の身体の方が我慢できそうにない。名残惜しく思いつつも、口の中からずるりとそれを引き抜いた。
「最後は、セックス、しましょうね」
体位はもちろん騎乗位。一樹をその場に押し倒し、彼の腰の上に乗りかかる。興奮のあまり、私たち2人の息は更に荒くなっていて、リビングは熱くなった空気で満ち始めていた。
「セックス…」
「そうよ。一樹くんのペニスを…、先生のココに入れるの」
彼の上で腰を浮かせるとスカートが短すぎるせいもあって、裾を少し上に持ち上げるだけで下着が見えてしまう。その下着のクロッチ部分をずらし、膣の部分を指で拡げて、外部に晒された膣内の敏感な部分を、そそり勃った一樹の陰茎にスリスリと擦りつける。硬い陰茎が膣の入口に触れると、子宮がきゅんきゅんと熱くなる。腰を揺らめかせて擦り付けるだけで、愛液がダラダラ零れてきてしまう。
「ほら、ちゃんと奥まで入るところ…ッ、ちゃんと見てるのよ…ッ!ん…ッ、ふぅぅん…っ!」
ずぶぶっ、ずぶっ!ゆっくりと腰を落としていくと、一樹の陰茎がじわじわと膣の中に入ってくる。生徒のフリをしていても、やはり一樹の性器は大きいままで、私の膣口は彼のペニスをぎゅうぎゅうに締め付ける。
「ん…っ、おぉ…っ」
「あぁ…ッ、あ…ッ、あひ…ッ!」
じっくりと時間をかけて腰を下ろしていけば、亀頭が収まり、竿が舐めるようにゆっくりと入ってくると同時に、せり上がるような切迫した感覚に襲われる。背中が痺れるような感覚が尾てい骨の辺りから上ってきたかと思えば、頭の中は真っ白になっていて、何も考えられない。
「くぅぅ…ッ、おぉ…ッ」
ふと見れば、一樹の顔もかなり切羽詰まっている。快楽を噛みしめるように閉じられた口の端からは今までより一層雄くさいの声が漏れていて、思わずときめいてしまう。膣口がヒクヒクと痙攣し、彼の陰茎をキツく締め付けているのが自分でもわかる。
「あぁ…っ、もう…っ、イく…っ!」
「お、俺も…っ、ん…ッ、出そう…ッ!」
一樹も私もあれだけ興奮していたのに一度も絶頂せずにいたせいで、少し動かしただけですぐにでもイきそうになってしまっていた。腰を下ろして最奥まで受け入れるだけで、全身が痙攣して背中が反り返る。夢中になって腰を振っているうちに、いつの間にか先生という設定も忘れてしまっていた。
「あぁ…ッ、もうッ、だめぇ…ッ!」
切羽詰まった表情になった一樹が私の腰を掴んだかと思うと、一気にガツガツと突き上げてくる。遠慮のない強烈なピストンに抗うこともできず、呆気なく快楽の波に流されていく最中、膣内で彼のものが大きく痙攣するのを感じた。
「くぅぅぅ…ッ!」
「んひぃ…ッ、ああぁッ!あぁん…ッ!」
どぴゅ、どぴゅっ。私のナカで彼のものが弾けた。その瞬間、息つく間もなく私も絶頂へ押し上げられた。
「あぁ…っ、あぁん…ッ!」
「く…ッ、はぁ…っ、はぁ…っ!」
長い間、絶頂をお預けにされて焦らされていた身体は絶頂に素直に喜んだ。留めていたものが一度に解放される感覚。それは一樹も同じらしく、その細眉を顰め、身体を大きく痙攣させながら絶頂していた。
「そういえば莉奈。どうして、女教師?」
お互い疲れ切った後。揃って寝転がり、息を整えながら抱き合っていると、ふと一樹から当然の疑問を口にされた。そういえば、なぜこんなプレイをしたのかを彼には説明していなかった。
「…だって、私だって一樹のこと攻めてみたくて…」
「…まぁ、こういうのもたまには悪くないかもね」
正直に説明してやると、一樹はなるほどと頷いていた。そして、先ほどまでの自分を思い出して恥ずかしくなったのか、一樹は照れながら私から視線を逸らした。たまにはお互いの優位を入れ替えてみるのも新しい発見があって楽しいものだ。
————- 完 ————-
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