セーラー服を脱がさないで(1話)

セーラー服を脱がさないで 1話 セーラー服を脱がさないで

【僕の性癖】
僕の名前は田中純平28歳しがない数学の高校教師。
特にこれといった特技も自慢できる事を何も持っていない平凡で、その辺りに転がっている高校教師だ。
教師の中でもヒエラルキーはあり僕はもちろん最底辺。
大人になってまで学校という大きなシステムの中の、最底辺にいるだなんて高校時代は思ってもいなかった。
ガタン…ガタン…
『次は亜奈瑠学園前〜次は亜奈瑠学園前〜お降りの方は…』
僕は今学校に向かう途中の電車の中にいる。
僕の勤め先の高校は幸いか通勤者と真逆の電車なのでいつも座って通勤することができる。
そして僕と同じぐらいの時間帯にはごく少数だが僕の通っている【森末学園】の生徒等が電車に乗っている。
森末学園は名前の通り森の中枢に立っている私立の共学校で男子は学ラン、女子はセーラー服と古風な制服である。
僕は少し冷や汗をかきながら平然を装ってその少数の生徒、特に女子生徒の制服をバレないようにみている。
そう、僕はコスチュームマニアなのだ。
大まかに言えばコスチューム、だが細かく言えば僕の好みはブレザーではなく王道のセーラー服派。
もちろんナースやSAなどの制服も好みではあるが未成年が来ている制服というところに僕の胸は突き刺さり性癖となっているのだ。
もちろん生徒自体興味があるわけではない。
あくまでも”未成年が来ている制服”に興奮するのだ。

あまりにもマニアックすぎる性癖なのと、僕自体に友達がいないので誰にも言ってはいないのだが、自分自身でも異常だとは思っている。
しかし思い返せば幼少期の頃、魔法少女や戦隊モノの女の子の制服姿を見てオチンチンがピクピクと反応していたこと。
小学生でオナニーを覚え精通が始まった頃、近所の女子中学生の制服姿をみた時に…
これは今でも覚えているのだがオチンチンが勝手に膨れ上がり触ってもいないのに射精してしまったのである。
その時は自分はとうとうおかしくなってしまったのかと悩みもしたが、徐々に歳を重ねていくうちに自分は確かに普通の性癖ではないが、犯罪を犯しているわけでもないただの一般人だと思うことにしている。

今乗っている電車には3人の女子生徒が乗っている。
一人は優等生のようなきっちりと校則を守って制服を着ているもの
もう2人は少しだけスカートは短くしているようだがタイも綺麗に整えているので合格である。
そして制服というのは奥が深いもので着るものによって印象がだいぶ変わるのだ。
もちろん洋服もそうだろう、とツッコミたくなると思うがそうではない。
制服自体の形状はもちろん、雰囲気、顔、制服自体の印象が変わるのである。
まぁ着方という面もあると思うがそれも面白く制服というものは本当に奥が深く素晴らしいものである。

先ほども言ったが僕自身は生徒にはなんの感情も抱いたことがない。
よってロリコンでは無いのだ。
これで女子高校に興奮するようなら僕はもう自害してもいいと思うぐらい羞恥心で堪らなくなる。
こんな僕だが自分の欲望もないわけではない…それは…
っと、そんなことを考えていたらもう学園の前に到着してしまった。
僕は授業に出ねばならない、朝の朝礼も、ミーティングもある。
今日も1日頑張るために制服を見ながら仕事をするのだ。

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セーラー服を脱がさないで

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onlyone
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著者(ペンネーム):葵かほる

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