官能小説 一覧

３月下旬、時刻は午前８時少し前、街路樹の桜が美しい東京駅日本橋口に到着した長距離夜行バスから、風間（かざま）弥生（やよい）は憔悴しきった顔で降りてきた。 昨晩、香川県高松市のＪＲ四国高松駅から午後９時２５分発のバスに乗り、１０時間３０分の長旅だったこともあるが、本当の理由は夫の裏切りだった。

令和元年１０月 、都内で故米田（よねだ）慶子（けいこ）の葬儀が執り行われていた。 「きれいな顔をしているわね」

「待ちなさい。精算していないものがあるでしょう」 山口（やまぐち）浩二（こうじ）は店を出たところで出たところで後ろから腕を掴まれた。振り向くと目つきの鋭い女性が立っていた。

これは今から４０年以上も前の話である。当時はまだ古い道徳観念が残っており、「婚前交渉の是非」などが度々週刊誌に取り上げられていた。

「太一、６年生なんだから一人でいけるよね。」「大丈夫だよ。でも、ママ、応援に来てよ。」「お弁当を作ったら行くからね。」

「ただいまぁ～」「…やぁっと来たわね。まったく、一樹くんってば、今日も遅刻じゃない！」同棲中の彼氏、一樹の帰宅を私は仁王立ちで出迎えた。

以前働いていた病院の紹介で人手の足りない病院に赴任した京子しかもお給料も以前の2倍、いや3倍もある高級病院だった。

田中詩織は28歳５年前職場結婚してそのまま家庭に入り今はパート勤と主婦をしています。子供はまだ出来ておらず主人と二人暮らし

「わぁ、莉奈ってば、それホント？！あんた、意外とダイタンなとこあるんだね！」「ち、ちょっと由佳！違うよっ、彼が勝手に買ってきただけだから」